離乳食中期のある日、耳かき1杯のヨーグルトで息子に全身蕁麻疹が。この記事では、我が家の乳アレルギー発症から、診断・治療方針との出会いまでを詳しくご紹介します。
※アレルギーの症状は個人差があり、また治療方針は医師の診断によります。
我が家の経験として参考にしていただけると幸いです。
離乳食でヨーグルトを初めてあげた日のこと
生後7か月の平日昼間。そろそろ乳製品にも挑戦してみようと思い、離乳食と一緒にヨーグルトを耳かき1さじ分与えました。
息子はいつも通りもぐもぐ食べていたのですが、食後わずか2〜3分後、突然サイレンのような泣き声を上げ、全身が赤くなり蕁麻疹が…。
私は慌ててかかりつけの小児科に電話し、すぐに連れて行きました。
診察では「乳アレルギーの可能性が高い」とのこと。アレルギー症状を抑える飲み薬を処方されて帰宅しましたが、夕方になっても腹部の赤みはなかなか引かず、心配でたまりませんでした。
離乳食で新しい食材を試すときの注意点
・病院が空いている平日昼間に試す(何かあったときすぐ受診できる)
・かかりつけ医の電話番号をスマホに登録しておく(慌ててもすぐ対応できる)
・通院時は着替え・タオルを常備しておくと安心(通院途中、嘔吐の可能性も)
・受診時は「何を・いつ・どれくらい食べさせたか」「何分後にどうなったか(例:嘔吐・蕁麻疹・ぐったりなど)」を伝えるとスムーズです
アレルギー専門医との出会いと診断
幸いにも、かかりつけの小児科はアレルギー外来のある病院でした。すぐに予約を取り、専門医の診察を受けることに。
診断結果はやはり「乳アレルギーの可能性が高い」とのこと。
乳アレルギーは乳幼児期の食物アレルギーで卵に次いで多く、小学校入学までに約8割が治るとも言われています。
また、昔と今ではアレルギーの治療や対応が変わってきているというのです。
昔と今のアレルギー治療の違い
昔:原因となる食品を完全に除去
現在:安全な量を見極めながら少しずつ摂取していく
我が家も息子の様子を見ながら少しずつ治療をはじめていくことになりました。
ただ、息子の場合、治療はすぐには開始せず、まずは以下の2つから始まりました。
ステップ1:肌のバリア機能を整えるスキンケア
食物アレルギーは食物を口にすることで発症すると思われています。
しかし、それに加えて肌のバリア機能が低下して湿疹があるところから食物などの様々なアレルゲンが体内に入り、アレルギーを引き起こすことがわかってきたそうです。
そのため、治療の第一歩は「肌をきれいに保つこと」。
- 離乳食前に口周りにワセリンを塗り、食べ終わったらふき取りきれいな状態にする
- 全身を保湿クリームでケア(特に乾燥しやすい手首・足首)
その結果、1か月足らずで乾燥肌は改善し、肌の状態も良くなりました。
ステップ2:アレルゲン除去ミルクの導入
完全母乳だったわが子ですが、月齢的に栄養補完や万一のときのために粉ミルクも必要ということで、医師の指示で明治ミルフィー(アレルゲン除去ミルク)を導入。
とはいえ、もともと離乳食もあまり食べないタイプの息子。ミルフィーもほとんど飲みませんでしたが、「何かあったときに頼れる手段がある」という点では安心材料になりました。
注意ですが、アレルゲン除去ミルクにも種類があります。
ご自身で判断し購入するのではなく、必ず医師の診断のもと購入してください。
他の食材はどうする?不安と向き合いながらの離乳食
乳アレルギーがわかったとき、「他の食材も怖い…」と思ってしまいがちですが、ほかの食材の開始を遅らせることは逆効果になることも。
医師からは、他の離乳食は予定通り進めてOKと指導されました。
わが家でも、小麦・卵も含め、育児書通りのスケジュールで少しずつ試していき、特に問題なく食べられました。
まとめ:アレルギーは特別なことではない
突然のアレルギー発症に、親として動揺し、時には「自分のせいだったのでは…」と責めてしまうこともあると思います。
でも、乳アレルギーは決して特別なことではなく、多くの家庭が経験すること。 正しい知識と医師のサポートがあれば、乗り越えていけます。
この記録が、同じように悩むご家族の力になれたらうれしいです。
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